嶌田井書店

風の通る或る町に、稀にしか辿り着けない書店がある。

六条くるる『君がいたってだめなんだ』

これはどこで入手したんだっけ。

 

本当にこの人の感性は好きだなあ、と思う。特に好きな一首をあげて批評したりしたら、なんだか作者の方に嫌われてしまうような気がするからしないけど。

 

あとがきに書かれているように、落ち込んだとき、うまくいかないとき、忘れたい思い出に胸が痛むとき、開きたくなる歌集であった。

 

※旧かなの「罪と詩情」もとてもよかった。必読。

 

今更と手遅ればかり タイミングいいことなんて悲しみだけだ(六条くるる)

 

(篠田くらげ)