嶌田井書店

風の通る或る町に、稀にしか辿り着けない書店がある。

サークルはじめ狂想曲(1)団体口座開設編

こんばんは。スタッフの蒼井です。

前回はトップバッターにもかかわらず穏やかならぬ記事を書いてしまったので、今回はにこにこ笑顔で参りますね。

え、笑顔のほうが胡散くさい?

 

さて、そもそも嶌田井書店ってなんやねん。という話。

これは三つ前の記事でくらげさんが書いてくださった通りなのですが、もう少しおまけがあります。

なぜ「書店」なぞともったいぶった名前なのか。

 

5月の第二十二回文学フリマ東京では、三人で作った「化身の森」と、レイさんくらげさんそれぞれの作品とを、古井久茂さんのサークル「fulidom」(ふぁりだん、と読みます)にて委託販売させていただきました。

fulidomさんの文学フリマページはこちら!

c.bunfree.net

 

搬入前から撤収にいたるまで、百戦錬磨の古井さんに文フリのマナーや設営に使うもの、ノウハウ、などなどを教えていただき、慣れないながらも当日の販売をばたばたと終えた後のこと。

ありがたいことに少しながら通販の希望を頂いたのです。

 

にわかに色めき立つ三人。

嬉しい。ぜひお届けしたい!しかし通販ということはお金のやりとりが発生する。そもそも作品に三人関わっているけど名義や負担や配分もろもろ、どうするんだ。三人ともサークル活動をおこなったことがなく、そういったことに見当もつかなかったのです。

そこで皆で頭を傾げ傾げ調べた結果。「ゆうちょ銀行なら(法人でなくても)団体名義の口座を作れるらしい!」とのこと。

 

ゆうちょのサイトでは、「法人の口座開設>本人確認」の欄に「人格なき社団に限る」としてひっそり記載されています。

本人確認書類一覧-ゆうちょ銀行

 

よくわからないぞ、という感じですが…
「任意団体口座」で検索すると、過去に口座を開設されたサークルさんがまとめてくださった記事が見つかります。

otomenoikebukuro.sblo.jp

※ 特にこのサイトさんは記事の内容がわかりやすいうえ、情報をアップデートしてくださっていてすばらしいのです!

 

やはり皆さん苦労されているのだなあ。

 

さて、そうとわかれば、と動き出すメンバー。ゆうちょに団体名義で口座を作ろう。口座開設には団体規約というものが必要らしい。この団体は何をやる団体で、誰で構成されていて、どのように運営していますよ、というのが明文化されたものですね。

 

「Webで規約のテンプレートを見つけたので、ざっと書いてみましたよ!」というスピーディなレイさん。

「そもそも、権利能力なき社団の成立要件とは…」と眼鏡をただす法律畑のくらげさん。

「とりあえず、近くの郵便局に聞いてきます!」と、当たって砕けろな蒼井。

 

三者三様のアプローチで(キャラ付けは若干デフォルメしております)、規約と団体名簿をなんとか作り、身分証明と印鑑を持ち、最寄りの郵便局に届け出けました。待つこと数分。親切な局員さんに対応いただきすんなりOK。日々この形の口座開設は厳しくなっているとの話もききますが、地域によって差もあるのかもしれません。なお、メンバーに海外在住者がいる点もこちらは大丈夫でした。

 

すぐに通帳をいただけて、キャッシュカードは後日届きます。ゆうちょは恥ずかしながら使ったことかなかったのですが、オンライン(ゆうちょダイレクト)も使えて便利!ですね。(※ゆうちょダイレクトを使えるようになるには、書類が届くまでの何日かかかった記憶があります。)

 

話がそれました。この口座開設時に団体名としてそれらしいものを…!と考えた結果、「嶌田井書店」という名前が生まれたのであります。

だって、団体規約を次のように格好つけて書き出して…

第1条(目的)

本会は、文芸・音楽・朗読・動画作品の製作及び販売を行うことを目的とする。

 

第2条(名称)

本会の名称を以下のとおりとする。

河嶌レイとゆかいな仲間たち

 

というわけにもいかないではありませんか。

(案はありました)

 

 

以上、団体口座のあれこれは、同人活動をされている方にとっては「いまさら!」な話題だったかもしれませんが、これからやってみようという方もいらっしゃるかもしれませんので、少し書いてみました。

 

次回の蒼井の記事では、(もし書けたら)今回の文フリの打ち合わせに使ったツールなどに触れてみようと思います。

 

ではまた。

 

(蒼井灯)